相談概要
地域密着型で長年土木建設業を営むA社は、「求人への応募を増やしたい」と考えていました。
しかし、これまでの採用活動は求人サイトへの出稿に依存しており、応募がほとんどなかったため、採用戦略の見直しが求められていました。
相談の背景
A社は地域に根ざした建設会社として、長年にわたり主に自治体と連携しインフラ整備を担ってきました。
しかし、業界全体の高齢化が進み、新しい人材の確保が課題となっていました。特に若年層については状況は悪化が進んでおりそもそもの応募が少なく、採用活動が難航していました。自社のみでの改善は困難であると考えて、ご相談をいただきました。
解決が必要な課題
・課題その1:求人サイトへの出稿しかしていなかった
求人情報は掲載していたものの、それ以外の採用施策は行っておらず、企業の魅力が十分に伝わっていませんでした。求人サイトの助言に従い、初任給を高めるなどの工夫はしていましたが、給与のみでは就職先として十分に選ばれやすくなるとは言えないかと思います。自社で課題を特定できておらず、場当たり的な対処を押していることが課題になります。
・課題その2:自社開示の不足
A社の強みや職場環境、キャリアパスといった情報が不足しており、求職者がどのような会社なのかイメージしにくい状態でした。
・課題その3:若年層が知りたい情報をページに掲載していなかった
募集要項や待遇面の説明が中心であり、若い世代が重視するキャリアアップの道筋や、実際の働き方のイメージを持てるコンテンツが不足していました。
解決策
・施策その1:採用専用ページの新設
求人サイトのみに頼るのではなく、自社ホームページ内に採用専用ページを設置。
ここでは、A社の特徴や強みを伝えるだけでなく、具体的な仕事内容やキャリアパスの事例を分かりやすく紹介しました。
・施策その2:社員インタビューの掲載
実際にA社で働く若手社員のインタビュー記事を掲載。
入社のきっかけや、働いてみて感じたこと、キャリアの成長についてリアルな声を伝えることで、求職者により親近感を持ってもらえるようにしました。可能な限り年齢層を近くする事により、数年後の自分がどうなっているのかイメージしやすくすることを意識いたしました。
・施策その3:若年層が知りたい情報の整理
「未経験でも大丈夫」「資格取得の支援制度あり」「キャリアアップの流れ」など、若年層が知りたい具体的な情報を、分かりやすい図や表を用いて掲載。具体的にどういったキャリアを築いてほしいのか、それに対し会社はどのように支援を行うのかを明らかにすることで、応募者が自分の将来像を明確に描けるようにしました。
成果
採用専用ページを設置し、求人サイトにもリンクを掲載したことで、応募数は従来の10倍に増加しました。特に直帰率が低下し、滞在時間が長くなっていることも確認できました。また、応募者の質も向上し、「自分の成長につながる環境がある」と感じて応募する成長環境を重視する若者が増えました。
採用にお悩みの皆様へ
「若手の応募が増えない」「求人サイトに掲載しても反応が少ない」とお悩みの経営者の方へ。
若年層の関心は、給与面だけではありません。働く環境や成長できるか等複合的に判断しております。
単純に、給与を上げれば応募が増えると単純化して考えるのではなく、自社の魅力と求職者のニーズをマッチさせること、つまり自社や求職者に向き合うことが必要だと考えています。
私どもの方で、企業の魅力をしっかりと伝え、求職者が応募したくなる採用戦略を提案します。
効果的な採用ページの構築から、コンテンツの充実まで、サポートいたします。
ぜひご相談ください。