1. 営業時間や予約方法が分かりにくい状態になっていませんか?
「営業時間がどこに書いてあるのか分かりにくい」 「予約方法が電話なのかフォームなのか分からない」
小規模事業者のWebサイトでは、サービス内容はしっかり書かれていても、営業時間や予約方法、問い合わせ方法といった基本情報が分かりにくい状態になっていることがあります。特にスマートフォンで閲覧した際に、必要な情報へすぐ辿り着けないサイトは、機会損失につながりやすいです。
実際に、私が支援した事業者の方でも、月間約1,500PVあるにもかかわらず、予約フォーム経由の問い合わせは月2件程度に留まっていました。確認したところ、営業時間はアクセスページにしか載っておらず、予約方法も複数ページに分散していたため、ユーザーが途中で離脱している状態でした。
ここでは、営業時間や予約方法が分かりにくいことで起きる問題と、実際に効果があった改善方法を紹介します。
2. 営業時間や予約方法が分かりにくいと何が起きるのか
事業者側としては「サイトに書いてある」と思っていても、利用者がすぐ見つけられなければ、書いていないのとほぼ同じです。特に初めて利用する方は、細かく探してはくれません。
主に起きやすい問題は下記の通りです。
■ 問い合わせ前に離脱される
必要な情報が見つからず、そのまま離脱されます。実際に、改善前のサイトでは主要ページの直帰率が約71%となっていました。
■ 電話対応が増える
本来サイトを見れば分かるはずの内容について電話が増えます。改善前は「今日は営業していますか?」「予約はどこからですか?」といった確認電話が、平日平均で1日3〜4件発生していました。
■ 予約フォームが使われない
フォーム自体は設置されていても、場所が分かりにくい、電話との違いが分からないといった理由で使われません。その結果、フォーム経由の予約・問い合わせが増えにくい状態になります。
このように、営業時間や予約方法の整理不足は、単に「分かりにくい」で終わらず、問い合わせ減少や電話対応増加に直結します。
3. 掲載情報を分かりやすくする具体的な改善方法
① 営業時間を全ページで確認できるようにする
対策方法:
・ヘッダーまたは上部に営業時間を掲載する。
・定休日や受付時間も併記する。
・スマートフォンでも最初に確認しやすい位置に表示する。
実際の支援事例: ある店舗型事業者では、営業時間がアクセスページのみに掲載されており、トップページやサービスページからはすぐ確認できない状態でした。そこで、全ページ上部に「営業時間」「定休日」「最終受付時間」を表示するよう改善したところ、営業時間確認の電話が1日平均4件から1件程度まで減少しました。
■ 支援したポイント
・表示位置の見直し。
・スマートフォン閲覧時の視認性改善。
・定休日と受付時間の整理。
この事例では、営業時間自体を変更したわけではなく、あくまで「見つけやすくした」だけです。それでも、利用者にとって必要な情報へすぐ辿り着けるようになったことで、不要な電話対応を減らすことができました。
② 予約方法を一つのページに整理する
対策方法:
・「電話予約」「フォーム予約」「LINE予約」などを一つのページで整理する。
・それぞれの使い分けを明記する。
・予約までの流れを簡潔に記載する。
実際の支援事例: 改善前は、電話番号はトップページ、フォームは別ページ、LINEはお知らせ欄にあり、予約方法が分散していました。予約ページを新設し、「急ぎは電話」「営業時間外はフォーム」など使い分けを整理したところ、フォーム経由の予約・問い合わせが月2件から月6件に増加しました。
■ 支援したポイント
・予約導線の集約。
・各連絡手段の役割分担の整理。
・予約ページへのリンク導線追加。
予約方法が複数あること自体は問題ではありませんが、整理されていないと利用者は迷います。特にスマートフォンでは、迷った時点でそのまま閉じられてしまうことも少なくありません。
③ よくある確認事項を先回りして掲載する
対策方法:
・「当日予約の可否」「キャンセル方法」「駐車場の有無」など、問い合わせの多い項目を記載する。
・FAQを設置する。
・予約前に確認が必要な事項をまとめる。
実際の支援事例: 予約前の確認電話が多かったため、よくある質問を整理して掲載したところ、同種の電話問い合わせが月間約35件から18件程度まで減少しました。特に「予約の変更方法」と「当日の流れ」に関する問い合わせが減っています。
■ 支援したポイント
・問い合わせ内容の分類。
・FAQページの作成。
・予約前に確認したい内容の整理。
この事例では、単に問い合わせを減らすことだけでなく、本来対応すべき内容に時間を使える状態にすることも目的としていました。確認事項を先に出しておくだけでも、現場の負担はかなり変わります。
4. よくある質問(FAQ)
Q. 営業時間はアクセスページに載せていれば十分ですか?
A. 十分ではありません。特にスマートフォン利用者は、必要な情報がすぐ見つからないと離脱しやすいため、全ページで確認しやすい位置に置く方が効果的です。
Q. 予約方法が複数ある場合はどうすればよいですか?
A. 電話・フォーム・LINEなどを分散させるのではなく、一つのページで整理し、それぞれの使い分けを明記した方が分かりやすいです。
Q. FAQを作る意味はありますか?
A. あります。実際に電話やメールでよく聞かれる内容を整理するだけでも、確認系の問い合わせを減らしやすくなります。
5. まとめ
■ 今日からできること
・営業時間を全ページで確認できるようにする。
・予約方法を一つのページに整理する。
・よくある確認事項をFAQとして掲載する。
■ 私が支援できること
・営業時間や予約導線の見直し。
・問い合わせページ、予約ページの設計。
・FAQ整備や基本情報の整理。
営業時間や予約方法は、事業者側から見ると当たり前の情報ですが、利用者にとっては「すぐ見つかるかどうか」が重要です。分かりにくい状態のままでは、問い合わせや予約の機会を逃してしまいます。基本情報の整理だけでも改善するケースは多いため、気になる方は一度見直してみてください。











